Seikilos Epitaph
— Canon
現存する一つの旋律を、4つの入りで重ねる。37のアタックを、時間と目標周波数が正確にかみ合うグリッド上に置いた。
0.500000 s per unit → entries at 0 / 6 / 12 / 18 s → 148 レンダーされたアタック
4声が、一つの旋律の経路を共有する。
現存するセイキロスの旋律は単旋律です。この実現では、37イベントからなる同じ旋律を、元の音高の経路とリズム比を変えずに再利用しています。旋律全体は48の基本単位、選んだテンポではちょうど24秒です。
映像の旋律形状は一本だけです。各声部の音域差は、その一本の線に対する再生点の位置だけで示します。下 / 線上 / 上 / 線上。別のオクターブ記号、点、レーン、重複した旋律線は使いません。
すべての発音を、別々に着地させる。
各音の開始はそれぞれ独立したイベントです。同じ音高が続いても一つの線に潰さず、2音目、3音目も別のアタックとして見せます。この考え方は後半から終止部まで同じです。視覚的な衝撃は音の開始に結びつけ、独立した装飾リズムは足しません。
アタック強調は立ち上がりの強さだけを変えます。音の開始時刻や目標音高のグリッドは動かしません。
0.5秒を共通単位にする。
YOTOTOMOは、D4 = 288 Hz、A4 = 432 HzのD中心・5-limitの目標音高グリッドに旋律を置き、付点四分音符 = 40 BPMとしました。基本リズム単位は正確に0.5秒です。この目標基音では、元旋律の各音高がその0.5秒の中で整数回の周期を完了します。
| 音高 | D比 | 目標Hz | 0.5秒あたりの周期数 |
|---|---|---|---|
| E4 | 9/8 | 324 | 162 |
| F#4 | 5/4 | 360 | 180 |
| G4 | 4/3 | 384 | 192 |
| A4 | 3/2 | 432 | 216 |
| B4 | 5/3 | 480 | 240 |
| C#5 | 15/8 | 540 | 270 |
| D5 | 2/1 | 576 | 288 |
| E5 | 9/4 | 648 | 324 |
1 primary unit = 0.500000 s = 24,000 samples at 48 kHz
12 units = 6.000 s · 48 units = 24.000 s
voice entries = 0 / 6 / 12 / 18 s
37 元旋律のアタック × 4 voices = 148 レンダーされたアタック
オクターブ移動では目標基音が半分または2倍になるため、整数周期という性質は保たれます。これは公称タイミング上の理想的な目標基音についての記述で、サンプリングされたピアノ波形全体が音の境界ごとに位相リセットされるという意味ではありません。
同じ旋律。違う開始時刻と音域。
各声部は6秒ずつ遅れて入ります。音域配置は −1 / 0 / +1 / 0 オクターブです。映像では、再生点そのものが一本の元旋律線との上下関係を担い、別の記号は追加しません。
推測ではなく、実データで確認する。
横長版とShorts版で使う現在の音声マスターは、24-bit / 48 kHzのステレオWAVです。音楽的なタイミングは40 BPMの同じグリッドにあり、全長は43.200秒です。
アタック強調レイヤーは、音高とタイミングを確定した後に適用しています。イベント開始時刻をずらしたり、別の音高ソースに置き換えたりはしません。
旋律は古代から残る。実現方法は現代のもの。
セイキロスの石碑には、古代の歌詞と音楽記号が残っています。現存する旋律そのものは歴史資料です。一方、4声のカノン、6秒の入りの間隔、A4 = 432 Hz、5-limitの目標音高グリッド、40 BPM、オクターブ配置、ピアノによる実現、ステレオ配置、映像化はYOTOTOMOの設計です。
この作品を古代ギリシャのカノンの復元として提示していません。また、432 Hzや40 BPMを歴史的に真正な値として主張していません。
標準的な文献上の参照として使用しています。該当する譜面ページ全体をイベント単位で直接照合した、という主張はしていません。
Twilight-Salamander Grand Piano V6.1a。
この実現では、Alexander HolmのSalamander Grand Pianoを基に、Chisato Yamauchi氏がAccurate-Salamander Projectで公開しているTwilight-Salamander Grand Piano V6.1aを使用しています。公式ページではV6.1aを48 kHz / 24-bitのサウンドバンクとして掲載し、プロジェクトのライセンスをCreative Commons Attribution 3.0としています。